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やたいち日記


食材日記です
by yataiti1gou
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道楽もんの「海峡根ほっけ バキバキ」


通常のホッケの刺し網漁は、網を仕掛けてから半日ぐらいほっぽって

たくさん網にかかってから効率良く一気に引き上げます

ほっけは群れているので一回でたくさんとれるため、「数売って稼ぐ」これが通常のほっけ漁です

しかし函館のえさん漁協では、効率よりも鮮度を優先し、網を1~2時間でこまめに引き上げ

船上ですぐに氷締めにします

これが函館のえさん漁協が「最高のほっけを!」

と言うコンセプトでブランド化した「海峡根ほっけ バキバキ」です

※バキバキとは「バキバキとした新鮮な状態」をあらわす漁師言葉

緑のタグがキラリと輝いています!

その鮮度からもちろん刺身で食えますが、寄生虫がいることがあるので

一度冷凍をかけてから刺身にすることをおすすめします
道楽もんの「海峡根ほっけ バキバキ」_d0176160_22473171.jpg

関東ではあまり知られていませんが、この魚は大きさで呼び名が変わる出世魚で

稚魚の時は「アオホッケ」

1才までは「ロウソクホッケ」

1歳半の春には「ハルホッケ」

その後は成魚になるとフラフラせず、根(岩礁帯)に定着するようになり「根ホッケ」となります

そうして大きく育った中でも特に大きく成長し丸々と太ったものが「道楽ホッケ」

稚魚期には産卵場所であるの沿岸の浅い海域にいて、しだいに沖合の深場へ移動します

道楽もんの「海峡根ほっけ バキバキ」_d0176160_22465874.jpg

このほっけ、魚には珍しく「浮き袋」がありません

餌のプランクトンを食べる時は、浮くことが出来ないので数万匹が群れになり

海底から水面に向かって一気に上昇し巨大な渦をつくり

水面のプランクトンを海中に引き込み効率よく摂餌することがあります

そのとてつもないホッケの群れが、海中で黒い柱に見える事から「ほっけ柱」と呼ばれています

その巨大さに、ホッケが去った後でも渦が3分近く消えることがないほどだそうです

昔は北海道の日本海岸でよく見られたそうですが

ここ10年ほどはほとんど見られなくなっている非常に貴重な幻の現象のようです



余談ですが、大衆居酒屋でご存知のホッケは近縁種のキタノホッケ(シマホッケ)で

同種ではありません

ロシアなどから冷凍で来る輸入品です

よく「真ホッケに比べて味が落ちる」なんて玄人がいますが

普通に食べるならシマホッケも十分うまい魚です
by yataiti1gou | 2010-10-05 00:37 | ほ行
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