やたいち日記


食材日記です
by yataiti1gou
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やたいちの由来

『居酒屋のはじまり』

徳川幕府が開かれ花のお江戸はまさに空前のバブル

地方から江戸に結集した若い労働力

血気多感な野郎どもの娯楽といえば今も昔も『飲む、打つ、買う』

汗を語りながら酒を流し込み、財産にぎりしめてチンチロリン、そして夜はギッタンバッコン

そんな時代に登場したのがやたいちの祖先『煮売酒屋』です

これは酒屋の片隅で、豆腐の田楽をつまみに一寸のませたのが始まり

これが野郎どもに馬鹿うけして

みるみるうちに人気に火がつき爆発的なブームとなりました

それに目をつけたのが野暮商人、飯だの肴だのあれやこれやといろいろ出して

今のような居酒屋に変貌していったという訳です

今でも江戸の流れを継いでいる、燻し銀の居酒屋が数店残っています

それは神楽坂の伊勢藤さんと鶯谷の鍵屋さんです

居酒屋とは何なのか、すべての問題がお燗とともにゆるゆると解けていきます

いろいろな店に、お勉強に行きましたが

伊勢藤さんを境に下心で呑み屋に行くことがなくなりました



『御田楽を略しておでん』

田楽とは平安時代、神社への奉納の舞として踊られていた「田楽舞」に由来しています

一本のみの竹馬のような道具に乗って舞を踊ったため

串に豆腐を刺して焼いた物を「田楽」と呼ぶようになりました

独身貴族の多かった江戸は、この時代から外食産業が多様に求められ

「早い、安い、うまい」なんて言葉が生まれました

そこで行商人、田楽を焼くよりも早く出せるから煮ておこうなんて始めたのが「おでん」

もはやうまいなんてどこ吹く風、生産性を優先したファーストフードってわけです

口がすべっても「うちのおでんはうまいよ」

なんて野暮なことを言わぬよう、いつも先代の思いを心に刻んで仕事をしています


『おでん屋のこだわり』

だしだの具だのは、地域によって進化をしているものですし

庶民のものですから、おかたいことはナシ

ただひとつだけこだわっている事があります

それはおでんに豆腐を入れる事と串を打つ事です

これだけは守らなくっちゃおでんが泣きます

すべては田楽から始まっている訳ですから


『豆腐の女房詞』

豆腐は白く平らなので壁に似ていることから

源義経の家臣「岡部六弥太」のおかべ(お壁)に掛けて

六弥太(ろくやた)と豆腐を呼ぶようになりました

これは旦那衆にうまいもんを食いに行くのがばれないよう、奥様がたがつくった隠語です

「たまには贅沢にランチしましょ」なんて旦那の居ない隙に

こっそりフレンチを食いに行く、奥様なんかと一緒です

いつの時代でもかわらないもんなんですね


『六弥太にお銚子一本』

六弥太にお銚子一本。訳して弥太一

ビールもない江戸時代、呑み屋に行けば黙ってても出てくるのがお銚子

そいつを豆腐で一杯やる。それが『やたいち』です

うちの店でお通しに豆腐を出しているのは、『居酒屋原点回帰』の気持ちからです

昔から続く日本の居酒文化を伝えられるようにと願ってそうしました

周りも見ずに突っ走ってきた十数年

そろそろ、見過ごしてきたものや我が人生をもう一度見直そうと思います

流行に流されず、時代に流されず
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by yataiti1gou | 2010-11-17 06:13 | そのほか
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