やたいち日記 |
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最近は、ダイエット食品としてお姉さま方に大人気のこんにゃく。
そのほとんど(96%~97%)が水分だってんだからなるほど納得。 どうりでカロリーが低いわけですよね。 水分以外の主成分はグルコマンナンという成分で、 なんと、人の消化酵素では消化されないので、そのほとんどはカロリーがないそうです。 しかも胃の中で水分を吸って何十倍にも膨れるってんだから、 まさにダイエット食品の王道というわけです。 そのほか、便秘解消や血糖値、血中コレステロールを下げる効果や、 免疫増強活性があるとも言われています。 このこんにゃくの原料となる『こんにゃく芋』が日本へ渡来した説はいろいろとございますが、 定説をひとつご紹介いたします。 原産地はインドシナ半島と言われ、 島伝いに農耕文化の北方伝来とともに縄文時代には日本に伝わっていたと考えられています。 文献に残る記録では、 6世紀頃に中国から薬として仏教とともに伝わったのが最初だとされています。 食用としては、中国で唐代(BC700年頃)こんにゃく芋を灰汁で煮て食べた記録があり、 さらに四川省、湖北省等で栽培されていた記録が残っているので、 豆腐と同様、仏教によって肉食を禁じられた代わりの副食物として揚子江流域に発展し、 その後日本へ仏教の伝来とともに輸入されたと考えられます。 食用として中国からの移入が盛んになってもこんにゃくを口にできたのは、 貴族や僧侶などの一部上流階級の人々だけだったそうです。 鎌倉時代の文献には仏前のお供えとしていた記述が残されており、 このころから路上で売られるようになりましたが、まだまだ庶民には高嶺の花。 ようやく庶民に普及したのは江戸時代に入ってからだといわれています。 その背景には、水戸藩の中嶋藤右衛門が、 栽培に適する土地が限られ、しかも腐りやすいなどの理由により、 食べられる地域や季節が限られていたこんにゃく芋を、 製粉(乾物)することを考案し、年中食べられるようにしたからだといわれています。 後に全国各地に販路、消費、産地が広がり、庶民の味となったそうです。 明治のはじめ頃まで このこんにゃく粉は水戸藩の専売品として他県での販売が禁止されていたため、 水戸藩の財政に随分と貢献したそうですよ。 水戸藩の専売が解禁した明治以降は流通が活発化し、 生産・製造が本格的に分業されるようになり現在にいたりました。 ※製粉したこんにゃく粉でこんにゃくを作ると、白いこんにゃくになってしまいます。 しかし、昔は皮ごとすり下ろしてこんにゃくを作っていたため、灰色に黒いテンテンが通常、 白ではこんにゃくらしくないと評判が悪かったため、 ひじきの粉を入れて意図的に色をつけるようになったそうです。 現在のこんにゃくは、大半がこの製造方法で作られていますが、 冬季になると『道の駅』やデパートなんかには、粉ではなく生のこんにゃく芋をすって作った、 生芋こんにゃくが売られています。 お見かけの際はちょいと試してみてください。 ふるふるとした柔らかな食感がちょっとくせになりますよ。
by yataiti1gou
| 2012-01-30 17:03
| こ行
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