やたいち日記 |
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大山をはじめとする中国山地を背に日本海を臨む、大自然に恵まれた鳥取は琴浦町の大谷酒造。
酒名の『鷹勇』とは、愛鳥家だった初代当主が大空を舞う鷹の勇姿に魅せられて名付けたそうです。 恵まれた土地で作られる米、大山の雪解け水、 そして寒冷な冬の気候が『鷹勇』を醸し出しています。 原料米は『山田錦』を基本に、『玉栄』や『五百万石』、 戦前に因幡地方でだけ生産されていた酒米『強力』を酒質によって使い分けています。 現在相談役を務める坂本俊さんは島根県平田市(現出雲市)出身の出雲杜氏。 十七歳の時に大谷酒造に醗師として蔵入りし二十八歳という若さで杜氏となりました。 坂本さんが杜氏に抜擢された当時、「鷹勇」はあまり評判が芳しくなかったそうです。 そこで、水を大山の雪解け水に変え、米を蒸すかまども新しく作り変えるなどの改善をし、 現在の鷹勇の基盤をつくったそうです。 坂本さんがつくった新生「鷹勇」は、鳥取県の品評会でいきなり1位に選出。 その前年は最下位だったというから、苦心の度合いが偲ばれます。 その後全国の新酒鑑評会で何度となく金賞も受賞しています。 上原先生をして、「現在、あれほどの技量の杜氏はそうはおらん」とまで言わしめた腕前で、 平成10年『現代の名工』に選ばれ、平成14年『黄綬褒章』を受章。 平成19年に『現代の名工』である曽田宏に杜氏を禅譲し 平成22年に坂本相談役の内弟子である奥村豊が新杜氏に就任しています。 なお「純米吟醸なかだれ」は、 (有)良品工房による全国モニターアンケートで7割以上のモニターにより「買いたい」支持を得、 「みんなが選んだいいもの商品」に3年連続認定もしています。 『山廃純米』 仕込年月 平成21年度 原料米 山田錦40% 玉栄60% 酵母 協会7号 精米 60% 日本酒度 +6 杜氏 曽田宏 淡く微かな山吹色で、ほどよい深みと一本筋の通った酸、 どこかスパイスのような軽い熟成香もあります。 伸びやで練れた味わいは、平日の晩酌なんかにもってこい。 出すぎず出なすぎずの奥ゆかしい味わいは幅広い料理に合わせられそうです。 少し熱めにつけると酸に熟成味がとてもよく馴染み切れ味抜群。 つまみのあるときは切れ上がる熱めの燗、何もなければただひたすらひやで。 『現代の名工』 現代の名工(げんだいのめいこう)とは、 卓越した技能者の表彰制度によって表彰された人達のこと。 伝統工芸から先端技術までの幅広い分野で、 その道で第一人者と言われている人達を厚生労働省が表彰しています。 アイアンシェフでお馴染みの道場六三郎や坂井宏行、陳健一の父である陳建民も受賞しています。 『黄綬褒章』 褒章(ほうしょう)とは、社会や公共の福祉、文化などに貢献した者を顕彰する日本の栄典の一つ。 対象となる事績により、 紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章、紺綬褒章の6種類があります。 黄綬褒章(おうじゅほうしょう)は 「業務に精励し衆民の模範たるべき者」に黄色い綬(リボン)が授与されます。
by yataiti1gou
| 2012-12-16 17:07
| 日本酒
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