やたいち日記 |
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群馬県は下仁田町の特産品であるこのネギ。
特徴はなんと言ってもこの太さ! 長ねぎの2倍から3倍はあります。 生のままでは非常に辛く、薬味としてはちょいと工夫が必要です。 加熱すると他のネギにはない色っぽい甘みが顔をのぞかせ、とろりと柔らかくなります。 すき焼きはもちろんのこと、ねぎの田楽や天麩羅など、とにかく加熱で際立つ根深の夏型ネギ。 個人御奨めは、鶏と下仁田ねぎだけでやる、めんどう抜きよのちょい鍋です。 鶏とネギをぶつに切りぶっこむだけと、とにかく簡単。 手間のかからない分、ちょっと奮発してうまい地鶏でじっくりやりましょう。 ねぎは鶏のうまい出汁を存分に吸い上げ、とろりとあまくそりゃもう最高です。 鶏のくさみ消しにもなっちゃうわけですから、まさに一石二鳥。 調味はグツグツやってるうちに、ねぎのあまさに鶏のコクも出ますから塩だけで十分。 米を食うなら肉が主役の牛すきなんかがいいですが、 酒のときなんかにゃ、こんなネギが主役の塩鍋なんかの方がぐっと酒がうまくなりますね。 下仁田ねぎが入りました折にはぜひおためしくださいませ。 1805年(文化2年)、江戸の大名から下仁田へのネギの発注書が残されています。 この事から、すでに文化2年には生産されていたようです。 明治から昭和にかけて三度も皇室に献上されたことや、 伊勢神宮での奉納農産物品評会での連続上位入賞、 さらに昭和22年、群馬文化協会 浦野匡彦により上毛カルタが編集され、 「ねぎとこんにゃく下仁田名産」と詠まれました。 これを契機として日本各地に下仁田のネギが知れわたる様になり、 名産品として明治以降、特に昭和に入ってから有名になりました。 他地方での生産も試みられたようですが、土壌や気候などの問題からか、 下仁田産のようなうまいネギを作ることができなかったため、 現在も主な生産地は下仁田町であり、群馬の貴重な伝統野菜となっています。 最近では品種改良が繰り返され、どうにか他地域でも栽培出来る新種の下仁田ネギができましたが、 見た目は同じでもやはり決定的に味が違います。 下仁田のネギ農家いわく、見た目は良しとしても、味が明確に違うそうで、 できれば「下仁田ネギ」の名前を使って欲しくないと言うのが本音のようです。 「下仁田ねぎ」での商標登録も検討したようですが、 地域名と一般代名詞では登録が難しいのが現状だそうです。 生粋の在来種の下仁田ねぎは今でも生産量は極めて少なく、 一般のスーパーにはほとんど出回りません。 このネギは、種まきから収穫までに約1年以上と非常に手間隙がかかり、 さらに出荷時期が10月から1月位までと、とんでもなく不合理。 お歳暮の時期と重なるために、その多くが贈答品として出荷されています。 なんともありがたい殿様ネギですね。
by yataiti1gou
| 2011-01-28 02:49
| し行
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