やたいち日記 |
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コウイカは体の中にかたい石灰質の甲を持っています。
この甲は、白く船のような形をしていることから「いかぶね」とも呼ばれています。 学術的にはこの甲は貝殻で、イカと貝が類縁であることを示しているのだそうです。 確かにアンモナイトをよく見るとイカのような足をもっています。 この甲は良質なカルシウム源として鳥の餌に使われているほか、 干した甲羅をすりおろして切り傷の薬にしたり、 歯磨き粉の原料にしていた時代もあったそうです。 関東では大量の墨をはくことからスミイカ(墨烏賊)。 貝殻(甲)を持つことからコウイカ(甲烏賊)。 また、上記の写真でお解かりいただけると思いますが、 この甲の先端に針状の突起があるので、関西ではハリイカ(針烏賊)ともよばれています。 関西から九州方面では多少出まわるものの、 関東のスーパーなどでは残念ながらほとんど出回りません。 大半は市場に出荷される外食ならでわの食材となっています。 寿命は1年程度。 春頃に浅瀬に来て卵を産み一生を終えます。 春に生まれたコウイカは、夏から秋に甲の長さが5センチほどに育ちます。 この頃に揚がる小さなイカを「新いか」とよび、コハダのように寿司やなどでは珍重されています。 もともと江戸前では初秋の味わいでしたが、 流通の良くなった今では九州から夏に多く入荷してきます。 刺身なんかに適している大きな親の方は、 秋から冬にかけて身が厚くなり甘みが増しておいしくなります。 他のイカ同様、良質なたんぱく質やタウリンが非常に多く含まれているので、 肝臓の働きを助け肝機能を高める、酒飲みにはありがたい働きがあります。 また、 亜鉛が含まれているので味覚神経が活性化し、味覚障害の予防にもなるそうです。
by yataiti1gou
| 2011-10-14 01:42
| い行
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