やたいち日記 |
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江戸前のアナゴは、夏の終わり頃から中秋の頃にかけて産卵をします。 そのころは極端にやせてしまいますが、東京湾内湾は栄養豊富ゆえ、 持ち前の貪欲な食欲で、すぐにしっとりとしたいい脂がのって参ります。 釣りをする方はご存知かと思いますが、 アナゴは夜行性で、夜になると小魚に海老に貝となんでもござれの悪食肉食魚。 砂地に穴を掘り集団で生活していることから『穴子』とよばれています。 古くは、身体の横に白い点があることから「ハカリメ(秤目)」とも呼ばれていました。 江戸前の寿司といえば、玉子にコハダ、そして穴子。 これらのネタは、店によって天地の差がでる江戸前職人の腕のみせどころ。 天ぷら屋もしかり、「めそ」と呼ばれる35センチ以下の小ぶりのものが、 これらの職人たちの間では好まれています。 『アナゴの栄養素』 アナゴはビタミンAが非常に多く、他の魚の10倍近くも含んでおり、 正味100グラム程度で、1日に必要なビタミンAを摂る事が出来ます。 このビタミンAは、目の機能をサポ-トするための必須ビタミンであり、 パソコンなどで目を使う仕事の方にはなんともありがたい栄養素。 また、皮膚を守り細胞の酸化を防ぐ効果がありますので、 肌荒れや衰えが気になるお姉さまにはうってつけ。 このビタミンAは、酒飲み御用達のホタルイカにも多く含まれているそうですよ。 『のれそれ』 春になると魚河岸に出まわる穴子の稚魚『のれそれ』。 日本の沿岸域ではどこでも見ることが出来るそうですが、特に好んで食されているのが高知。 一昔前は、ドロメ(シラス)漁の邪魔者として取り除かれていたそうですが今では逆転! シラスなんかより高値で取引されるようになりました。 特に12月の師走の頃には 初物としてドカンとお値段が跳ね上がります。 私たちの口に入るのは、値段の下がる春は2月から4月頃の最盛期。 食味は、くずきりのように透明でつるつると楽しい口当たり。 三杯酢やぽん酢などとあわせ、酢の物としてよく食べられています。 高知の他、兵庫の淡路島では洟垂れ(はなたれ)、岡山県ではベラタとも呼ばれているそうです。
by yataiti1gou
| 2011-10-18 00:16
| あ行
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